インフルエンザワクチン接種者は75.5%(令和2年度65歳以上)

長久手市保健センター 3階で行われた「地域保健対策推進協議会」を傍聴しました。

〈議題〉
1 健康づくり事業について
2 成人保健事業について
3 母子保健事業について
4 予防接種事業について
5 地域保健活動について
6 新型コロナウイルス感染症対策について

保健センターは令和2年度はスタートから新型コロナウイルス感染症の問い合わせ窓口となり、市の施策の調整に忙しそうでした。市内発生や市職員が感染した場合の対応マニュアルも作成。それに加えて、12月辺りからはワクチン接種の体制準備がはじまり、まだまだ一段落といかない感じです。

市役所のページに議事録や資料がアップされますが、報告内容や協議会委員さんのご指摘をいくつか紹介します。

愛知県の自殺者数が令和元年度と比較し昨年比で63.0%(46名)増加していることを受け、9月に愛知県知事から緊急メッセージが発出された。長久手市の数値は警察が未発表のため令和3年秋ごろまでわからないが、平成27年から平成30年まで徐々に減少傾向であった自殺者数が令和元年度、急増したところで、令和2年度を迎えたかたち。
…平成31年3月策定の地域自殺対策計画に基づき、ゲートキーパーの養成や窓口の周知などをすすめる。
…委員の方から、対策を立てるためにも速報値が必要ではないかなどの意見がありました。

新生児聴覚検査の助成(令和2年4月から実施中)…💕平成27年 第4回定例会(12月2日)の一般質問で議員1年目に提案したものです。
Q「両耳に障害を持つ子どもは、1,000人に1人から2人の割合でいると言われていますが、早期発見・早期支援によりコミュニケーションの形成や言語発達の面で大きな効果が得られる新生児聴覚検査を公費負担としませんか。」
市内で聴覚検査を実施している医療機関と未実施の医療機関がありました。検査自体は生まれたばかりの赤ちゃんが寝ている間に行われ、痛みもないものです。検査の時期を逸してしまうことがその後の発達にハンデを与えてしまうため、毎年600人から700人程度の赤ちゃんが誕生する長久手市で施策としての必要性をお願いしていたものです。

・朝食レシピの公開…午前中のテストの点数が上がる(100点満点で17〜20点違う!)との記載も!長久手市のホームページのこちら→「おうちでチャレンジ!朝食づくり

・子宮頸がん予防接種…令和2年10月末に国が改定したリーフレットを情報提供として中学1年生から高校1年制へ個別送付。これにより接種者は増加した。厚労省のこちらのページでリーフレットがご覧いただけます。長久手市が送付したリーフレットはピンクの概要版です。接種後に健康に以上がある場合の連絡先などは同じページの「リーフレット(受けた後版)」をご覧ください。

・高齢者インフルエンザ予防接種…65歳以上の高齢者のインフルエンザワクチン接種をコロナとの同時流行予防などを目的に自己負担無しで実施した。令和2年9月30日時点の65歳以上9,931人に個別通知し、10月5,330人、11月1,834人、12月320人、1月16人の合計7,500にんが接種した。接種率は前年の55・9%から75.5%へ…委員の方から、予防接種を打った方の罹患率はどうなっているかとの問がありましたが、重症化予防を目的としているので調査していないとの回答でした。うーん、でも。重症化したかどうかも調査しないとわからないってことはないのかな…と思いました。

・令和3年度の検討事項・・・・・
①がん検診における眼底検査の廃止
②39歳以下検診における胸部検診の廃止
③乳腺検診における視触診の廃止
④産前産後サポーター派遣事業に今までの家事援助に加え、育児支援もを行う。多胎妊婦、多胎育児家庭への支援として利用期間を1歳未満から2歳未満に延長し、外出支援を開始する。
⑤一般不妊治療費助成の所得制限を撤廃し、事実婚も含むことにする。
⑥子宮頸がんワクチン接種の情報提供を小学6年生3月末に個別通知する。
⑦高齢者インフルエンザワクチン接種(自己負担金1,100円)は65歳以上の全対象者に個別通知する。

協議会のメンバーは、医師や歯科医師、保健所からの代表に加え、地域の代表、公募委員など12名でそのうち女性は5名(女性の割合41.67%)でした。

次回の会議は令和3年8月頃開催の予定で、オンライン開催で実施予定だそうです。