GoToトラベル全国停止(12月28日〜1月11日)

GoToトラベル一旦停止を菅首相が発表しました。

冬になり、気温が下がるとコロナの感染は増えると春先から医師会なども発信していましたが、実際気温が下がってくると想定以上だったのか十分な医療が行えない不安や医療機関の負担が過重である訴えがあり、旭川市や大阪府の要請を受け自衛隊の看護師が派遣されました。新規感染者(12日3,041人)が増え、厚労省の分科会からはGoToトラベルの一時停止の提言があったこと・・・

いろいろな要因から決定したGoToトラベルの一旦停止。

不要不急の外出を自粛するような呼びかけの正反対を行く事業で発表当初かなり驚きましたが、コロナの感染死を減らす政策ととも、命と暮らし(経済)を守る政策として7月からスタートし、10月には更に地域共通クーポンが加わって国内旅行の代金総額の1/2相当額を国が支援する事業です。

GoToトラベル

宿泊施設ではチェックイン時の検温、旅行者の本人確認などが行われ感染が広がらない対策も取られてきました。
地域共通クーポンは旅行期間中に限り現地の都道府県でのみ使えるというルールで、貯金にまわることなく旅行先の消費に使われました。

デフレのような状態が長く続き、追い打ちでコロナという感染症の恐怖。
コロナは完全に収束する前の7月にGoToが始まりましたが、この事業による大きなパンデミックは見られず、お金が動きました。
緊急事態宣言後出かけることをやめていた方も、感染症対策をして慎重に旅行をする新しいスタイルが生まれました。
GoToのような先行投資と言うか呼び水的な税金の使い方は教育でも、昔からある地域振興でも行われてきましたが、こんな短期間に成果が見えたのは初めてでした。

成果が見えただけに止める判断は難しかったし、今しかなかったんだろうと思っています。

発表を受け、テレビでは収益を見込んでいた方や旅行を予定していた人の残念に思う声も随分紹介されています。
中止による補償(協力金)も示され、利用者のキャンセルは12月24日まで無料です。