ひきこもり・不登校の方との関わりについて

長久手市社会福祉協議会で「ひきこもり・不登校勉強会No2」が開催されました。

講師はサポートネットゆっかの代表理事井上朋子氏

ひきこもりは、様々な要因の結果として社会的参加を回避し、6ヶ月以上に渡って概ね家庭にとどまり続けている状態を指す現象概念。他者と関わらない、夜中のコンビニや公園への外出は社会的参加には含まない。内閣府の2015年調査で115万4千人が推定されている。

引きこもり問題の分類
①精神科的病気が絡むタイプ
②発達障害の2次障害として…ADHA,ADDに服薬効果が期待できる
③パーソナリティの偏りがベースに感じられるタイプ

ひきこもりについては、何らかのきっかけで自信をなくした状態で後悔や不安、恐怖で家から出られないと捉え、自身を取り戻し今よりより良い方向へ気持ちが向くような関係作りが大切。

自室から出てこない、家族と顔を合わせないなどの「ひとりこもり」から家の中に出て家族とコミュニケーション取れるようになるまでに多くの時間を要することもあり、親は本人の命や生きる意欲をつないでいる。適度な小遣いが外出のきっかけになるなど具体的な接し方を数多く紹介いただきました。

ひきこもりや不登校のきっかけが気になりますが、それがわかることが現在の状態を良くすることにあまり役にはならないこと。
ひきこもりの状態は脳の機能も体力も血流量が落ち下がっているそうです。ダメだったのは私のせいだからと支援に徹することで本人を否定せず、どこまでも優しい心で向き合う必要があります。

休憩を入れて、当事者とその母の役にわかれて台本を読みました。
参加者の感想を聞き、同じものを読んでも感じ方はいろいろだなと思いました。

生活困窮者支援法に基づき、ひきこもりの支援、就労準備支援などを行う市が出てきているそうです。
長久手市社会福祉協議会でも相談を受ける体制があります。