研修:バーチャル医療の取り組み

こんにちは。長久手市議会議員なかじま和代です。
鳥羽市では、本州と4つの離島の診療所を1つの「バーチャル病院」として診療を行う実証調査が進んでいます。

離島神島で働く小泉圭吾医師に「離島医療をICTで支える」をテーマにご講演いただきました。

地域医療をICTで支える

三重県鳥羽市・神島は本土から約14kmに位置する離島で、人口は280人弱、高齢化率50.6%です。神島診療所の1日の平均患者数は13.8人、少ない日は2人、多い日は50人と島にたった一つの診療所には小児から高齢者まで様々な疾患の方がかかります。

セコムオーウェルのホームページに導入事例として神島診療所の紹介がありますが、オンライン診療やクラウド型電子カルテを活用し、悪天候などで医師が島に赴けない際にも島民の診療を可能になります。離島における人口減少と医師確保の難しさが課題となる中、ICTの利活用は持続可能な離島医療の切り札となっており、ひとりの常駐医師がひとつの島を”点”で支えるよりも、複数の医師で離島を含むへき地全体を”面”で支える、今よりも少人数で効率よく医療を提供できる取り組みで、これから広がっていく診療手法だと思います。

今後はかかりつけ薬剤師によるオンライン服薬指導など、院内薬局では不可能だったことを可能にしたいとお話しでした。

へき地医療に携わる自分自身を平皿に喩え、「平皿から見たらシャンパングラスはかっこいい。」と大学病院で専門を極める医師への憧れも抱きつつ、「誰にでもできることを誰よりも一生懸命に。ええように使ってもらいたいと思う。」との言葉に、神島の人はこんな先生がいていいなと思いました。
最後に「へき地こそ、新しい技術の恩恵を受けるべき」と。私も科学技術の進歩、新しい技術に期待しています。