「児童虐待かも・・・」と思ったら☎189
11月は「児童虐待防止推進月間」
令和2年標語「189(いちはやく)知らせて守る こどもの未来」
体罰等によらない子育てのために 〜みんなで育児を支える社会に〜
基調講演1人目の大日向雅美氏(おおひなたまさみ:恵泉女学園大学 学長)虐待対応相談処理件数速報値19万3,780件(前年比33,942)に対して、コロナ禍での一斉休校、一斉休業によるストレス、テレワークの一斉実施は狭い日本の住宅事情の中大変なことだなどいろいろな気づきをいただきました。
「虐待を親がすることは、暴力をコミュニケーションの手段として教えていることになる。愛されて生きていけるように。」
基調講演2人目のサヘル・ローズ氏(女優/タレント)さんのお話は、日本のおばちゃんパワーに涙が出た。
サヘル・ローズさんはイラン・イラク戦争で家族を失い、4歳から孤児院(児童養護施設)で生活をしていた。7歳に出会った母フローラに10月21日の誕生日、名前サヘル(生まれたときの名前、本当の生年月日はわかない)をつけてもらった。
テレビで日本の「おしん」を見て育っていたから、イランから日本へ行くことになり、おしんに会えると思って嬉しかった。
日本に来たら、天井を見てもメッカの方向(矢印)がわかない、男の子と教室が同じ、学校の給食がハラール(調理法)じゃないことにとまどいがあったが、校長先生が1対1で言葉を教えてくれ、3ヶ月後には「なわとび」という作文が書け片言話せるようになっていた。友だちもできた。
養父の暴力がエスカレートし、母フローラさんと公園に逃げ2週間暮らした。昼間は学校へ行き給食を食べ、夜はスーパーの試食コーナー、その後8時まで図書館、そして公園で夜を過ごした。
試食コーナーのおばちゃんに声をかけられ、何も買わないのに毎日来るから怒られるのかと思ったら紙袋を渡された。中身は食べ物に洋服。
2週間同じ洋服でお風呂にも入れず学校へ行っていたら下校の際に給食のおばちゃん「だいじょうぶ?」と声をかけられ、SOSを出せた。
そのおばちゃんが家に住まわせてくれて、食べ物も洋服もビザも取れるよう支援してくれた。
「人が救えすのは人の心だと思う」
<<<パネルディスカッションの中でメモした言葉>>>
「一人の子どもを育てるのに村人全員が必要」アフリカのことわざ
「愛情はシャンパンタワーのように注ぎましょう」
周囲の愛情を受けたパパ・ママがママへパパへその溢れる愛情が上の子へそして上の子から下の子へと。
「家族って大事なもの、大事なものに手間ひまかけて行こう」
「体罰や怒るんじゃなくてどうしたらお互いこの瞬間を切り抜けられるか親子でポジティブに手間(経験)を一緒に共有する。」
「謙遜から入る日本の文化。でも一昔前のように子どもたちは大家族の中で無償の愛情をたっぷり受ける環境にない、褒めることは大切。」
厚生労働省のYoutubeチャンネルでアーカイブで見れるようになるそうなので、お時間ある方はぜひ。
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