閉会日

10月3日から28日間の日程で始まった長久手市議会第3回定例会が閉会しました。

今議会は初日(10月3日)に急ぎの議案ということで
「上郷保育園等移転新築工事請負契約の締結について」教育福祉委員会で審査することから始まり、翌日10月4日には本会議で採決、そして一般質問、平成30年度の決算を含めて議案は委員会・分科会審査と続きやっと最終日を迎えました。

議案19件は全て可決されました。

委員会は初日10月3日と10月16・17日に行われましたが、両方の内容を議会だよりでは報告できる様にしました。お手元にお届けできるのは12月?だと思いますが、議案の審査内容、決算で明らかになったり指摘した内容をご確認いただきたいです。

今回2つの議会について賛成討論をしました。片方は委員会で、もう一つは本日の本会議です。

議案第48号 長久手市福祉の家障がい者福祉施設の指定管理者の指定について

この議案は、現在、NPO法人百千鳥が福祉の家で「つばさ」として行っている生活介護事業など障害者向けのサービスの定員を6名増やし、医療的ケアが必要な障害者も利用できる様にするものです。
場所は現在デイサービスセンターさつきが使っている場所で、福祉の家の館内です。

募集要項、令和元年7月18日長久手市指定管理者選定委員会の議事録採点結果が市役所ホームページにアップされています。
議案を受け取り、不安に思ったことは
①議事録で「委員:医療的ケアの必要な人の通所は毎日か。」に対し、「申請者:毎日の通所は逆に負担となるので、週2、3回を考えています。」という部分。これは利用者、家族の意向が週5利用の場合に経営者都合にならないか?
②生活介護事業は愛知県が指導・監督などの措置権を持っていること。長久手市の利用者に対し、市が対応できるのか?
③福祉の家の大規模改修時期と指定管理の期間が一緒になっている。リスク分担表で休業補償は市がすることになっているどこまでの補償をするのか?
10月16日の委員会では、これ以外にも各委員から質問があり、時間をかけて審査が行われました。
①②③については次の様な答弁をいただきました。
①利用者・家族の意向を尊重し、医師などの指導のもと利用が計画される。
②措置権は愛知県だが、市が積極的に指導できる。
③補償や大規模改修についてはまだ決まっていない部分が多かったですが、リスクの少ない方法で大規模改修を行うこと。

私の賛成討論は「市の指定管理者として医療的ケアを必要とする障がい者の受入れをスタートすることはとても意義深いことである。措置権は愛知県だが市も積極的に指導に立ち会い、指導もしていけるということである。弱い立場の人が行き先を作っていけるよう市の監督を期待し賛成する。」

長久手市パートタイム会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の制定について

これは、令和2年4月から同一労働同一賃金という考えで国が地方公務員法及び地方自治法の一部改正したことに伴い、市で今まで嘱託職員、パートタイム職員として働いている方を会計年度任用職員として給与を規定する条例です。

私の賛成討論は「国の改正内容に準じて行われる条例改正で、会計年度任用職員職員への移行により、臨時職員の待遇が底上げされる点は評価できます。今回640名が対象となる大きな制度改正になりますが、長久手市では保育標準時間の11時間を常勤職員だけで維持することはできず、資格と経験のある保育士が今まで通り必要です。入所園児の処遇を低下させないためにも保育士など有資格者の短時間勤務については、この条例案では処遇改善とならず、看護師、保健師などの有資格者を含めると減額の可能性は80名にもなるとのことでした。令和2年4月1日から施行に間に合う様にこれら短時間勤務であっても必要性が高く貴重な人材の待遇が改悪されない様に長久手市の規則を定めを示していただけることを要望して賛成討論とします。」
この議案に対しては、葉書などで意見をいただきました。ありがとうございます。

また、教職員組合から「定数改善計画の早期策定・実施と義務教育費国庫負担制度の堅持及び拡充を求める」請願の紹介議員となり、これが委員会、本会議で採択されたことを受け、意見書として提出することが議案となり、可決しました。

28日間の日程中、休む間も無く緊張が続く議会でした。
今日は、閉会を迎えホッとしました。