30年3月7日 子ども読書(一般質問から)

2月28日なかじま和代一般質問の1項目目は、「長久手市子ども読書活動推進計画」について質問しました。

・・・小中学校の学校図書館について・・・

小中学校にある図書室は学校図書館法で設置義務のあるものですが、選書の基準を確認するとほとんどの本が置けることがわかります。また、文部科学省初等中等教育局にPTA会費での学校図書館図書購入に問題がないか問い合わせたところ「PTA会費で購入された図書が学校図書館に配置されること、また、PTA会費による図書を分けて分類する必要は必ずしもない。」とお返事をいただいています。

小中学校の学校図書館で毎年1校あたり600冊程度購入しているが、充足率は南中学校の98%を除く小中学校で100%、廃棄本の選定は、学校連携司書が学校図書館図書廃棄基準に基づき行っている。廃棄は、司書教諭と協力し内規に基づき行い、学級文庫、児童館への譲渡、市が指定する障がい者事業所へ譲渡を行い、その他のものは古紙回収でリサイクルしている。

【提案】学級文庫は中央図書館との連携事業として各クラスに50冊ずつのセット貸し出しが行われています。児童館も中央図書館との連携で本の充実が報告されています。障がい者事業所への譲渡もそもそも廃棄になった本を持って行く場所としていることに疑問を持ちます。中央図書館で毎年好評の図書のリサイクル市を学校でも行い、廃棄本を子どもたちが持ち帰れるようにしないか。・・・答弁:研究していきたい。

【提案】学校連携司書5人が分担して小学校6校、中学校3校を巡回しているので、学校にいつもいるわけではない。「第2次長久手市子ども読書活動推進計画」素案の中では、5年後の2022年に各校1校の配置を目標としているが、子どもの居場所作りの観点からも早期に各校に1人配置できないか。・・・答弁:増員を検討していく。


中学校の図書館は昼休みのたった15分〜20分しか開いていない。

【提案】ボランティアの協力で運営時間を見直さないか。・・・答弁:検討していく。


協議会で「良質な図書?」とは何か。という問いに対し、アニメ絵本は基本置かない聞いたが、「となりのトトロ」などジブリのアニメ絵本、DVDなどはすでに中央図書室に揃えていることがわかった。来館者からリクエストがあった場合、著作権などがクリアできれば置いている。

【提案】長久手が県のジブリパーク構想と一緒に長久手市内の緑化を進めていくのなら、学校図書館にもジブリのアニメ絵本、DVDなどを置いて欲しい。

・・・公立保育園の取り組みについて・・・

保育園には幼稚園のように図書室設置の努力義務などはないのですが、長久手市の公立保育園では少ない蔵書の中から子ども自身が絵本を選び、週末を挟んで持ち帰ります。絵本は保護者に読み聞かせをしてもらい、週明けに返却するルールになっています。毎週の活動なので、一人の子どもが年に40冊ほどの本を持ち帰っています。絵本は自分の気に入った絵の本を選んだり、保育士の先生が早朝、朝、昼と場面場面の切り替わりで1日に何冊も絵本や紙芝居を読んでくださっていますのでその中から、気になった本を選んだり、クラスのお友達から勧められて決めたりと、楽しく選んでいます。在園中に子どもがたくさんの本と出会う場となっています。絵本の貸し出しは、何十年も続けられてきた素晴らしい取り組みです。ところが、保育園の図書購入は消耗品費です。

【提案】やりくりの中で図書の購入をするのでなく、取り組みを応援するためにも図書購入費をきちんと確保していただきたいですが、いかがでしょうか。・・・答弁:確保に努めていきたい。