5月22日(水)議員研修が開かれました。
13:30〜16:30(3時間)
「議員の役割・権利と議会の権限」
講師:株式会社地方議会総合研究所代表取締役 廣瀬 和彦 氏
【 主な内容 】
ア 議員の役割と使命について
イ 委員会運営の理論と実務について
ウ 政務活動費について
今回は、市と市議会の役割について総合理解を深めるため執行部からも2名が参加されました。
廣瀬先生の研修は、3年前に長久手市議会で「委員会のあり方について」お話いただきました。
変わらず、軽やかな話口調で、次々話題が湧き出るようなお話の仕方です。
まず、議会基本条例については、「守らないことで罪が課されないが、作っただけにならないよう議員間で検証が必要」と他市の事例を紹介いただきました。
委員会条例については、3月議会に3常任委員会から2常任委員会にしたところですが、
「そもそも専門性を持って審査するための委員会なのに、総務・くらし・建設委員会って…、長久手市議会の定数が少なすぎる。」
「議会運営委員会の所管は、他の委員会と異なり地方自治法109条に規定された部分が所管なので、増やすことも減らすこともできない。議会運営委員会では、会派内の合意の上、代表者が出席して法的に唯一議会運営の調整を行うことを目的としている。人事など特殊な案件も扱うため、録画中継はなじまない。」
政務活動費は長久手市議会の場合、現在月に1万円ですが、
議員の働き方を例に、
・ヨーロッパの議員は土日や夜間に一般市民の一意見として発言する。
・日本の議員は常勤と非常勤の間くらいの働き方をし、一般市民の一意見だけでなく知識を含め、意見し政策提案する。
・政務活動費での活動が監視機能UPになる。
☆お金を持っている人しか活動できない。
・明らかに足りない。
活動にどれだけかかったのか、可視化しマニュアルを含め支給額も見直しが必要だとの意見でした。
議員報酬については、7つの算出方法の紹介とともに、「4年に1度選挙があり、年金も退職金(→市長は退職金があります)もない特殊な仕事だが、片手間にできるものではない。安心して活動できるだけに見直しが必要」との意見でした。
2元代表制の一翼を担う議会が、執行機関と対等な立場で行政を行えるためには、住民に働き方を公開し、報酬などの見直しもしていくことを提案されました。
政務活動費をどのように使うか丁寧な報告をしていますが、それ以外の部分での経費(私費)も記録しておこうと思いました。
人にやさしいまちづくり
長久手市議会議員 なかじま和代
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