職員は長久手市全体を職場ととらえる(一般質問)

6月22日の一般質問5項目め、この項目では以下2点の視点で一般質問しました。

①「職員は、長久手市全体を職場ととらえる」と明文化された条例が7月1日に施行されます。市内全てが職場だということから、労務災害の危険を含め労務管理は大丈夫か。
②策定中の次期総合計画素案の市政基本目標が「職員が飛び出すまち」って、出かけない仕事の方が全体量の中で多いはず…、違和感。

職員の服務規程について

Q1(なかじま) 「みんなでつくるまち条例」が平成30年第1回定例会にて可決され、平成30年7月1日から施行されるが、「職員は、長久手市全体を職場と捉える」とある。市役所職員はどのような手続き、管理体制で庁舎から出かけることになるのか。プライベートと公務は市民から見分けられるか。

A1(市長公室長) 緊急時を除き、長久手市職員服務規程において、職員は勤務時間中に一時外出しようとするときは上司の承認を得なければならないことになっています。また、基本的に、職員は勤務時間中の名札の着用を義務づけられていますので、プライベートと公務は見分けられます。(独り言:名札義務だったんですか?つけていない方も…)

Q2(なかじま) 次期総合計画では市政の基本目標が「職員が飛び出すまち」となっているが、職員が飛び出すことが市役所の主たる目標であることに違和感があるがどのように考えているのか。

A3(市長公室長) 第6時総合計画の市政運営の基本目標では、まず職員が「まち全体が職場である」という意識を持って、地域に出掛け、地域を深く知ったり、市民同士をつなげる役割を担ったりすることにより、市民主体の取組をささえることを目指し、「職員が飛び出すまち」と掲げました。「飛び出す」という表現は、庁内の関係課が連携し、ときには既存の枠にとらわれず、社会情勢の変化に機敏かつ柔軟に対応できる市政運営を目指していくことを表しています。併せて、計画的な財政運営や公共施設の適切な管理、市民サービスの向上を進めていく上で、積極的に地域や現場に出て状況を把握していくことを目指していくという意味も含まれています。

Q3(なかじま) 勤務時間中に一時外出しようとするときは、上司の許可を得るということでしたが、長久手市全体を職場ととらえと「みんなでつくるまち条例」には書いてあるのですが、外出はどこからどこへ出るときですか。

A3(市長公室次長) 当然、外出というと、市内もそうですし、県外ですとか、場合によっては国外へ行くこともありますので、そう言った場合を含めて、外に出るということでございます。

Q4(なかじま) 外出というのは庁舎を出るということでいいですか。

A4(市長公室次長) 職場を離れるということでございますので、職場が庁舎内のこともありますし、出先の機関であることもありますし、その主となる職場を離れて出ていくということになりますので、そのあたりを外出といいます。

Q5(なかじま) 職場を出るという話だったので、職場は長久手市全体と書いてあるので、なかなか難しいなぁと思います。山梨県公立小学校の公務災害の認定記事を紹介します。校長が教員に防災訓練参加(校長は自主的な参加で公務外と主張)を呼びかけ、夏休み中に2回は児童に会うよう呼びかけていた。事故(平成24年8月)は防災訓練に向かう途中に立ち寄った児童宅の敷地内で犬に噛まれ全治2週間のけがを負った。東京高裁で教員が「逆転勝訴(平成30年2月28日)」公務災害と認められました。逆転勝訴には、防災訓練が公務だったかどうかではなく、「校長の目次的な職務命令に基づき行われたものと見るのが自然」として、公務災害の認定基準「特に勤務をすることを命じられた場合」にあたると判断されたものです。
 「長久手市みんなでつくるまち条例」の長久手市全体を職場と捉えの一文は市長が入れた文言だということでしたが、職員の健康を守り、トラブルを未然に防ぐためには、危機管理意識を持ち、働き方にグレーゾーンがあってはいけないと思うのですが、職員の勤務体系を今一度考えませんか。

A5(市長公室次長) 職場を市全体ととらえというのは、これまでもみんなでつくるまち条例の中の時も言ってきましたけれど、市の職員の基本的な心構えという風にとらえています。特に今言われたような、職務を見直すことは考えていません。

・・・反省・・・

残念ながら、この項目に6分ほどしか時間が取れず、再質問もいただく答弁も不十分な内容になってしまいました。
腹に落ちるような回答はいただけませんでした。
職員の働き方を心配している気持ちは届かなかったです。
このままでいいという答える市側の気持ちはわかりました。
もっと時間があっても平行線だったのかなぁ。

6月議会「なかじま和代の一般質問」
1 北朝鮮による拉致問題の理解促進について
2 小学校・中学校への提出書類への署名、捺印について
3 学校の危機管理について
4 古戦場公園再整備計画について