自分らしく老いる

9月7日(水)朝日新聞生活面に『エプロンせずに食べましょう』という記事があったので紹介します。

ある高齢者施設で、職員が研修でエプロンをして食事をすることで、お年寄りが「尊厳を傷つけられた」と感じる場合があると学び。
工夫することで、エプロンなしの食事ができるようになったという記事でした。

文中にエプロンをすることで「この人は食べこぼします、とラベルを貼っているようなもの」と言う意見がありました。

私が老いた時、タオルや前掛けをしないと食事の時間が始まらないとなったら、屈辱だと思います。

エプロンを外した施設では、食欲も全般に向上するというおまけもあったそうです。

老いた時、自分のまわりには何があって、何がないだろうか?その状態は、幸せだろうか?
介護グッズに感心しつつ自分の老いた姿とその便利なものが重ならないもどかしいような気持ちを感じます。

例えば、
滑らず傾きのあるお皿や自在に形状を記憶するフォーク
・・・ 自立を助けるなあ 
・・・ でも、お気に入りの食器を使いたいな。
大きなズボンに大きなシャツ
・・・ 脱ぎ着させやすいなあ 
・・・ でも、その日の気分で装う気持ちを大切に洋服は選びたいな。
家具や物がほとんど無い部屋 
・・・ 掃除も簡単で移動も楽だろうな 
・・・ でも、生きてきた証のようなものはいつまでも身近におきたいな。

細やかな心配りは、自分が気持ちに余裕を持ち、相手の立場に置き換えてみることだと改めて思いました。