第42回椙山フォーラムはオンディマンド視聴しました。オンデマンド配信は初の取り組みだそうです。

内容は永遠のテーマ?「ダイエット」

第1部 基調講演「痩せたい気持ちの文化人類学」 磯野 真穂 氏(文化人類学・医療人類学博士)

第2部 総合討論「ダイエットを歴史と文化から再考する」
コメンテーター 湯澤 規子 氏(法政大学人間環境学部教授)
磯野 真穂 氏(文化人類学・医療人類学博士)
杉藤 重信 氏(椙山女学園大学人間関係学部教授)

(年度末には内容が年誌として椙山人間学研究センターホームページに公開されるそうです)

若い女性の痩せすぎ(BMIが18.5以下)データからお話が始まりました。

BMI=体重kg ÷ (身長m)2
BMI22が適正体重と言われていますが、シンデレラ体重はBMI18。

日本女性の平均身長155センチでは
・BMI22の体重は52.855kg
・BMI18の体重は43.245kg

「はじめて痩せたいと思ったのはいつか?」
「なぜ痩せたいと思ったのか?」
とアンケートしたものをもとにみえてきたのは。

ありのままの自分の姿ではなく、「女の子は痩せていないと危険」だと思っていて、大人になるための痛み、美しさのための痛み(纏足、ハイヒール)は、社会的にきちんとしていると認められるために健康を犠牲にしても手に入れたいもの。
これがストーリーマーケティングの手法のCMではダイエットの前→後(人生成功のストーリー)で、痩せることでいかに素敵な人生を送っているか、蘇って生き生きしているかをみせている。
※痩せていないと危険とは、貧しい人でも太れる時代になり、太っていることは病気の象徴+自己管理ができていない証拠とみられる危険。
※ボードリヤールの「差異化の欲望」隣の人より優れていたいという欲望は、肉体をマーケットにすると無限にある。老いにより不完全なところはいくらでも見つけられる。

ダイエット以外にも、筋肉が必要な世の中でもないのに、筋肉がつくことが人生成功と結びついたり。
脱毛することで素敵な笑顔のスタイル抜群な女性になったり(脱毛はなぜかビフォーと比べず)。

痩せ願望から逃れることは難しいけれど、程よい距離を取ったらいい。

身体変工の歴史と文化として、現代では髪は切った途端ゴミになり、ウンコは体から出たとたん不浄なものになる。たった100年ほど前はどうだったのか? →髪もウンコも肉体から離れても価値を持っていた。

コロナのリスクやSDGsの目標6「安全な水とトイレを世界中に」の問題など、複雑な問題を単純化することの危険性などへ話が膨らみました。

今回のフォーラムを見ての感想>>>
ダイエットして痩せることへのあこがれがあり、シンデレラ体重から程遠く実現できない自分は怠け者なのだと思っていたので、自分を開放してあげてもいいかなぁ。
日本語には「お通じがいい」「おなかがはる」などの排出につながるいろんな言葉があり、日常で当たり前に使っているけれど、文化の寛容さかなってお話があって、それは残したいなとおもいました。とにかく、猫ちゃんの乱入もあり、最後までとても面白かったです。
ダイエット幻想
ウンコはどこから来て、どこへ行くのか ――人糞地理学ことはじめ
本は2冊とも読んでみます。ありがとうございました。



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