#長久手市議会議員選挙 、立候補者の「なかじま和代」です。
立候補する際の提出書類の一つである選挙公報が今回からデータでも提出できるようになりました。ちょうど1年前に市議会の一般質問でその必要性を取り上げ、先の3月議会で条例改正したことから数名の立候補者は電子データで提出しています。
電子データによる有権者のメリットは
①早期に見ることができる(印刷後、全世帯への全戸配布は到着がバラバラでした)
②音声読み上げ機能により、視覚障害の方も選挙公報の中身がわかる
「視覚障害のある方にも選挙公報の中身を知っていただける環境が必要だ」との思いで、電子データの提出を提案した際、総務部次長の答弁は、「ほとんど事例もないから、大変難しい」というものでした。提案から1年。今回、提出できる環境整備を整えていただいたこと、本当に感謝しています。
音声読み上げ機能のある選挙公報を提出したのは、現時点で4名。
私のアイフォンで、使い方解説をしてみました。
令和4年第1回定例会(令和4年3月 9日)
選挙における投票環境について以下の質問をしました。
急速に高齢者が増える中、障がい者だけでなく、高齢者も含めた全ての有権者が投票しやすい環境をつくることが必要です。
(1)代理投票と点字投票の制度があるが、どのようなマニュアルで運用されているのか。また、それら制度を必要とする方に選挙公報はどのように届けられているのか。
(2)期日前投票所の増設や共通投票所の設置、投票場所までの移動支援などが必要ではないか。
この質問の続きの議事録全文をこちらに紹介します。
○総務部長(中西直起君) 選挙における投票環境について、お答えいたします。
1点目について、本市選挙管理委員会では、公職選挙法、同法の逐条解説書、愛知県選挙管理委員会が発出する各選挙の事務取扱要領、一般財団法人地方財務協会発行の各選挙の投・開票事務ノート等を参考に適切に運用しています。
また、選挙公報については、業者に委託し、全世帯にポスティングにより配布しています。なお、国及び愛知県の選挙では、希望される人には、愛知県選挙管理委員会作成の点字版、カセットテープ版またはデイジー版の「選挙のお知らせ」を配布しています。
2点目について、期日前投票所に関し、令和3年執行の衆議院議員総選挙において、コロナ禍における当日投票の分散、投票率の向上などを考慮し、市役所に加え、杁ケ池体育館に期日前投票所を新たに設置しました。そのため、当面は2か所で継続的に実施していきたいと考えています。
また、共通投票所については、市域がコンパクトである本市は、当日投票所12か所が市域を幅広くカバーできるように設置していることから、効果は想定できないため、設置は考えていません。
なお、移動が困難な人に対しては、まずは、公職選挙法に基づく郵便投票制度や既存の福祉サービスなどを案内していきたいと考えています。
以上です。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。7番なかじま和代議員。
○7番(なかじま和代君) 一昨日、3月8日は国際女性デーでした。1904年にニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、国連によって制定されています。日本では、女性が参政権を手にしたのは戦後です。今では、18歳以上の全ての人が等しく1票を持っていますが、生活を守るため、未来を開くために大切な1票で、困難がある人には十分な支援を行う必要があると考えています。
代理投票、点字投票には、対象となる方は何名で、投票者数の推移はどのようでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 総務部次長。
○総務部次長(加藤英之君) この今おっしゃった2つの投票でございますけれども、いずれも選挙人からの申請、申立てであるので、対象者数というのは把握できません。なおですね、投票者数につきましては、衆議院議員総選挙においては、令和3年執行選挙の代理投票が15件、そして、点字投票が1件でした。その4年前の平成29年執行選挙の代理投票では6件、点字投票はゼロ件ということで、ございませんでした。いずれも増加傾向にあったという結果でございます。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。7番なかじま和代議員。
○7番(なかじま和代君) 選挙公報への掲載文は書面によるものとされていたものが、事務の合理化と各世帯配布の早期化を図る目的で、公職選挙法が改正され、電子データによる提出も可能に、令和元年6月1日施行でなっています。総務省の平成24年の調査では、視覚障がい者の90%以上がインターネットを利用しています。選挙公報は紙として全世帯に配られ、同時に市役所、選挙管理委員会のホームページにアップされますが、現在は画像のみのPDFで、文字情報がついていないため、視覚障害のある方は、音声読み上げソフトのスクリーンリーダーとかで聞き取ることができません。選挙公報掲載文の電子データによる提出に必要な事務的な規定の整備は整っているのでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 総務部次長。
○総務部次長(加藤英之君) 選挙公報のPDFの音声読み上げ機能についてですが、公職選挙法ですとか、あるいは市の選挙公報の発行に関する条例などの規定によりまして、選挙公報に記載されている原文のまま、情報の全てを登載、収録すること、また、特定の候補者のみを抜粋することができなく、候補者ごとに切れ目を設けず、候補者全てを全体として登載、収録することが必要であるといったことなど、制度面、または製作期間などの課題もございまして、他の市町村の選挙管理委員会でも、事例といったものがほとんどございません。大変難しいものだというふうには実感しております。
またですね、選挙公報のデータ提出につきましては、告示日に提出するものでございまして、公職選挙法や、先ほど申した市の選挙公報の発行に関する条例などの規定によりまして、提出された原文のまま選挙公報に掲載し、用紙により発刊することとなりますので、紙媒体での提出としているものでございます。公職選挙法や市の条例などの現状から、変更ということは考えておりません。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。7番なかじま和代議員。
○7番(なかじま和代君) 電子データによる提出が可能なように、公職選挙法も改正されています。これによって、視覚障害の方の投票環境が改善することからも、所定の規定の改正を行って、電子データによる提出を認めるべきだと思います。
昨日、周南市の選挙管理委員会の方とお話しして、そちらでは電子データで受け付けて、音声読み上げのデータも受け付けているということだったんですけれども、半分ほどの方がその状態で提出されるということですので、ぜひ次の選挙管理委員会の議題としていただきたいのですが、いかがでしょうか。
○議長(伊藤祐司君) 総務部次長。
○総務部次長(加藤英之君) 少し繰り返しにはなりますけれども、現時点ではやはり制度面ですとか、作成期間などの課題も多くありまして、ほとんど事例もないというところから、大変難しい状況だなというふうに実感しておりますので、少し状況を注視していきたいなというふうには考えております。
○議長(伊藤祐司君) 再質問はありませんか。7番なかじま和代議員。
○7番(なかじま和代君) よく研究をしていただきまして、周南市もそんなに大きな自治体ではないですけれども、実施できていますので、ぜひ次の選挙管理委員会の議題にしていただきたいと思います。
耳が聞こえるけど目が見えないという方、本当に投票に行きたいけれども、その公報が読めなければ行けないという真面目な方たちが多いので、ぜひお願いしたいと思います。
以上です。
3期目がスタートできるよう精一杯活動しています。
大きな音量での街頭演説などご迷惑をおかけしていますが、残り2日、ご理解ください。
なかじま和代
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