本日、長久手市議会は予算決算委員会が開かれました。
令和5年度の新年度予算+令和4年度の補正予算など14議案について、各分科会の報告を受け、「討論」「採決」が行われました。
長久手市議会で「採決」は、挙手により表明します。
全ての議案が、原案の通り可決しました。
今後の流れ→
3月17日の閉会日に本会議で討論、採決が行われ、可決すると予算は滞りなく執行されることになります。
◎「議案第1号令和5年度長久手市一般会計予算」について、会派「香流」を代表して賛成討論を行いました。
議案第1号は
反対討論は3件、共産党 わたなべさつ子議員、無会派の会 大島令子議員、無会派の会 さとうゆみ議員。
賛成討論は2件、香流 なかじま和代、芯政クラブ 岡崎つよし議員。
「香流」の賛成討論は以下です。
「みんなでつくるまち条例」のある本市で、多くの市民が参加し意見を出し合い、議論が深まるなかで市民が我がこととしてまちを作っていくことは一面的には理想の姿だと考えるが、市民一人ひとりが置かれている環境は異なり、持っている意見は多様です。「今のままがいい人」も「今が不満な人」も存在するため、どの意見を選択するかで喜ばれることも不満が出ることもあります。意見を聞くことの先には、それらの意見をもとに建設的な意思決定をし、市民に理解される強いリーダーシップでの行政運営が必要です。
古民家の移築については、市議会の令和4年度附帯決議に答える形で計上されています。市が欲しいと寄付をいただいた経緯がある中、混迷とも言える方針転換が度重なったことは、反省すべきだと考えますが、スポーツ施設でも文化施設でも緑の多い環境でも、必要のない人にとっては縁のないものに多額の税金が必要になっていることは変わりありません。何を進めるかについて絶対的な正解がない中で、古民家が必要だという人の意見を丁寧に汲み取り、市民へ説明をお願いしたいです。今の長久手からは想像もできませんが、長湫が池や湿地ばかりで、人は自然の素材だけでできた木造の家に住んでいた時代があったことを後世に伝えるために、ただ1つ残った古民家を残すことは、新しい環境教育のためにも役立つものだと考えています。
ただ、古戦場公園には、小牧・長久手の戦いの古戦場の位置や地形を縮景という手法で表現した広場があり、造成工事(1,412万3千円)が計上されています。イベントに使える広場が欲しいという平成28年度のワークショップの意見をもとに芝生広場にするとのことだが、古戦場公園は、平成18年に日本の歴史公園100選に選定されています。推薦した長久手町からの意見をもとに選ばれた主因の一つが縮景であり、選定は文化庁・国土交通省などの有識者です。N H K大河ドラマ「どうする家康」が放映中の今、事業を早急に進める必要はなく、今一度、縮景の良さ・活用方法を見直し、フラットな芝生広場にする工事をやめ、保存に舵を切って欲しいと思います。
5月8日には新型コロナウイルス感染症が5類になりますが、コロナ禍において「健康」「リアルな体験」がそれ以前より価値あるものだと再認識されました。あぐりサポート事業の新事業展開など新たな事業が、いずれ半農半Xにより、自分の食べるものを身近で作れ、子どもたちの給食には、長久手の自然に適した旬の作物を育て、より安全な給食を提供できることにつながることを希望しています。
最後に、予算に計上された公共事業・委託の単価が上がる場合は、補正予算を組み、円滑に事業を実行して欲しいが、すでに計画されていても削減できる事業は減額補正することを恐れず対応して欲しいです。長久手が益々元気になり、誰もが安心して暮らせるまちづくりが進む行政執行を期待します。
以上で、賛成討論を終わります。
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